がっこうぐらし!【映画ネタバレ感想】
一度書き終わったあとちょっと読み返してみて「自分ですら読む気なくす文章をわざわざブログに書いてどうするの…?」と絶望して一度全て消したりする日々。
書いていけば慣れるのかなぁ。
さて、それはさておき映画の感想です。
今回はがっこうぐらし!の感想です。
ストーリー
シャベルを愛する胡桃、ムードメーカーの由紀、みんなのリーダー的存在の悠里は、私立巡ヶ丘学院高等学校・学園生活部に所属する女子高生。
学校で寝泊まりし、24時間共同生活を送る学園生活部で“がっこうぐらし”を満喫中だ。
みんなと一緒にご飯を食べて、みんなと一緒におしゃべりをして。
屋上に作られた園芸部の菜園では、野菜だって収穫できる。
「学校ってすごいよね。電気も水も野菜も作れるし、音楽室、図書室、放送室…。
なんでもそろってる!」と由紀もご機嫌だ。
学校には友だちもいるし、大好きな保健の先生・めぐねえの授業だって受けられる。
そんな学校が本当に大好き。
しかし元気いっぱいの由紀を、教室の外から胡桃と悠里が心配そうに見つめている。
この学校は何かがおかしい…
胡桃と悠里の視線の先には、机や椅子が無惨に倒された教室にぽつんと立つ由紀の姿が。
床には割れたガラスの破片が飛び散り、カーテンや黒板には血の跡がベッタリ。
そして校舎の中庭には痛みを感じない“かれら”がうろついている…!
学園生活部の活動とは、すなわち“かれら”の脅威から身を守りサバイブすること。
だがそんな極限状態の中でも、顧問のめぐねえの優しさ、自分の世界に生きる由紀の天真爛漫さがみんなの支えとなっていた。
ある日、食料を調達しに行った胡桃と悠里は、ひとり生き延びていた美紀を発見、一緒に暮らすことになった。
最初は心を閉ざしていた美紀だが、時にケンカし、笑い合ううちに次第に部員たちと絆を深めていく。
だが、そんな楽しい日々も長くは続かない。
最大の危機が彼女たちに襲いかかる…!
評価
★☆☆☆☆
感想
誰も求めていなかったがっこうぐらし!の実写映画化作品です。
本当に誰が得するんだろう?秋元康?
公開前から前日譚である配信ドラマ版のキャベツの件(詳細はググって)で悪い意味で話題になりましたが、安心してください、映画の収穫シーンではキャベツにちゃんと外葉がついていました。
率直な感想は、学園を舞台としたティーン向けのゾンビ映画としては……頑張っていたんじゃないでしょうか?
ただこれが一番の問題で、それならがっこうぐらし!を原作にする必要がないってこと。
主演の4人は全員ラストアイドルというオーディション番組発のアイドルグループから選ばれています。
がっこうぐらしありきで選んだのか、ラストアイドルの踏み出しとしてがっこうぐらしが生贄として選ばれたのかはわかりませんが恐らく後者でしょう。
この映画は順撮りで撮影されたそうで、序盤の見るに堪えない下手クソな演技も終盤は…下手なのは変わりませんが、こっちも慣れていったこともありもう何も思いませんでした。
人間の適応能力って凄い。
一応原作・アニメの第一話で行われたほのぼの日常もの…と見せかけての急展開!な演出は映画でも行われました。
まぁみんな知ってるんですけどね。
予告編や公式サイトで思いっきりゾンビ映画として売り出してますし。
あとめぐねえに関するあれこれが、この映画では一番のどんでん返しとして描かれていましたが、結構露骨な演出だったため多分原作知らない人でも大体の人が途中で気づくと思います。
原作では"かれら"(=ゾンビ)に噛まれてしまい未だに半感染状態の胡桃ですが、なんとこの映画では結果的に噛まれずに済んでます。
そこを描いてしまうと映画という2時間前後の枠に収まらなくなってしまうからだと思うんですが、そこは改変しちゃ駄目でしょう?
ランダル・コーポレーションの存在も映画では一切出てこないため、ヘリも落ちてきません。
風船で「私たちは元気です」のメッセージも飛ばしません。
終盤、ゾンビ化した生徒の一人チャッカマンをカチカチしてたら自分に引火して、それが燃え広がってさぁ大変!と言う強引な展開。
しかもその火事のせいでバリケードは破られちゃったけど、全ゾンビが焼けて学園からゾンビはいなくなったそうです。
だけど学園は無事!しかもなぜか鎮火!!
無茶苦茶だなおい!!!!!
火事のせいで備蓄も燃えてしまったため、めぐねえの遺した車で学校から出て外の世界へ旅立って映画は終わります。
学校から脱出するのは原作もアニメも同じなんですけど、映画版って備蓄がなくなったならそれさえ解決すればいいだけなのでわざわざ学園を捨てて外の世界に行く理由がなくてそれもちょっとどうかと思うんですよね。
今までは車はあってもそこまで無事たどり着けるかわからないから…と強引に理由付けできないこともないけど、実際駐車場まで一度普通に行けてるんだよなぁ…
どうでもいいですが、ばかうけの化身りーさん役の子のアップはこの映画で一番迫力のある画でした。